100円の恋

2015|監督:武 正晴

 

ボクシングでは敗者だけど、恋愛では勝者かも。

30代の腐女子ニート…人生を捨ててるようにしか思えない救いようのない主人公が実家を追い出されるものの、何故か人生を立て直す。定収入のない人が賃貸アパートを借りられたり習い事ができたりすること自体、「ないんじゃない?」と思ってしまうのだけどそこは一旦スルーして、映画のテーマを考えると「恋愛」にたどり着く。おそらく一目惚れなのだが、スウィートな部分がかなり割愛されているのが日本人ぽい。ボクシングを始めたのは、多分彼に会うため。彼の世界を知るため。彼との恋愛がうまくいっても行かなくてもボクシングにのめり込んでいく切ない女心にはキュンキュンする。好きな人に「頑張ったね」と言って欲しいがために、彼女は勝ちたかったんだと思う。不器用な彼女ができることって、これしかなかったんだと思う。好き、とか言えないから…。捨て身で努力しても報われないことはある。だけど、このラストにはちょっと希望が見える。

広告を非表示にする