人間の値打ち

2013|監督:パオロ・ヴィルズィ

 

ひき逃げ事件を巡る人間模様。

同じ状況にいても立場やその人の人間性によって、捉え方が異なる場合がある。何が正しいとかどちらが本物とかではなく、その証言のどれもが本当の場合がある。…だから犯人を想像するミステリーは面白い。けれどもこの映画の場合は、犯人に気づく面白さとかではなく「スリラー的サスペンス」といった感じで、人間の姿を直視できるところがポイント。ストーリー的にはジェイラン監督の『スリー・モンキーズ』を彷彿させられたが、本作では富裕層の話が多く盛り込まれていて見た目が豪華。イタリアの上流階級の世界を見ることができる。その一方で、格差社会に喘ぐ者も。実は格差や若者の恋とかも絡んでいるので、かなりの見応えがある。恋愛の部分はそれがメインではないので、あんまり突っ込まないけれど、女の子が自分の価値観を大事にしようとするところが嬉しかった。個人的には『幸せのバランス』のラストを思い出した。流されたり人に影響を受けない価値観に、この年代*1特有の力強さみたいなものを感じた。

*1:17、18才位

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