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聲の形

2016|監督:山田尚子


障碍をもった同級生との出会い。

障碍者のマイノリティ、いじめ、いじめた側の心の傷…盛り込まれたテーマのひとつひとつが重い。可愛い子をヒロインにするアニメだから良いのかもしれないし、こういうのをアニメでやらないでよという気持ちもあって、複雑な気持ちになる。ただ、原作の漫画は若者に絶大な人気があるとのことで、多くの人が「いじめられる側」の気持ちを理解しようとしていることは喜ばしいことだ。主人公はいじめっ子だった自分が幸せになっていいはずがないと自分を追い詰めるのだが、いくら立場が逆転して自分が嫌われ者になったとしても、ここまで考える子は少ないような気がする。心に傷を負うと、なかなか立ち直ることができない。だからこそこのテーマを多くの人に考えてもらう必要があるのだと思う。だが、成長段階の主人公たちのバックグラウンド(教師や親)の登場のさせ方や人物像があまりにも希薄で、残念さは否めない。大人に守られている感が、今の若者にはないんだろうな。大人側も「子どもの世界は子どもの自己責任」と問題を丸投げせずに、子どもとともに生きる社会について、思いを巡らせてみる必要があるように思う。

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