読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

めぐり会う日

2015|監督:ウニー・ルコント


会いたくてたまらなかった実の母親に会えてしまい、困惑する。

ウニー監督は随分日本の映画ファンに評判が良いようだ。私はすごく嫌いなわけではないのだけど、そうですかという感じで、正直そんなに高評価しようとは思わない。前作の『冬の小鳥』は、あまりにもイ・チャンドン色が強すぎると思った。プロデュースされてるから当然といえば当然だが、監督の個性が感じられない気がした(ネタ以外)。でもひとつだけすごく気に入ったところがあって、それはソル・ギョング登場のさせ方だった。顔が映らないなら誰でも良かったところを、あえてギョング氏を使う巧妙さ。しかも韓国映画ファンにとっては後ろ姿や声だけでも「あれはギョング氏なのでは…」と、わかってしまう感じだったので、あのシーンは上手いなぁ、と思ったのだ。今回は監督らしさが期待できるかなと思ったのだけど…やっぱりあまり相性が良いとは言えなさそうだった。だが、黒人の子どもの悪さを注意した白人女性が子どもたちに「人種差別だ!」と罵られたシーンには、ガツンとやられた! テーマからは程遠い、唯のワンシーンに過ぎないのだけど、殴られたような気持ちに。この監督は全体ではなく、テーマでもなく、ほんの一瞬だけ、ガッツリとこちらを刺してくるタイプの監督らしい。…次作もまた観ちゃうだろうな。

広告を非表示にする