ウェディング・バンケット

1993|監督:アン・リー|台湾・アメリカ


両親の前だけは普通の結婚をしようとするけど、失敗。

近年、性同一障害や同性愛者の映画が増えている。東京・渋谷区でも同性婚が認められたりして、彼らを社会的に認める方向になっているため、一般的にも認めざるを得ない。私はそういう人がこの世にいることは認めてはいるが、同じ感覚は持ち得ていない人である。だから、その手の映画を観る度、実はかなり気まずい。該当者の気持ちにはそっていると思うものの、古い価値観の人々(異性を愛するのが普通の人たち)の気持ちにはそっていないように思うから。
性同一障害の人や同性愛者らを傷つけるつもりはないし、バカにする気もない。だから、それと同様に自分たちの世界観だけを押し付けないでほしい。自分の感覚や意見を主張できるようになってきたことは素晴らしいことだと思うけれど、だからと言って自分たちの感覚と違う人々を苦しめても良いというわけではないと思う。私たちが歩み寄った分、彼ら彼女らにも歩み寄ってはもらえないものだろうか…。
『ウェディング・バンケット』は、違和感や嫌悪感をバッサリ出してる最後の映画のように思う。色々な価値観が混じり合うようになることは、良い面もあるかもしれないが、複雑でもある。