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Cinemarble

ミニシアター系映画の感想

カミーユ、恋はふたたび

フランス映画

2012|監督:ノエミ・ルボフスキー


アル中の40女が16歳にタイムスリップ。

『怪しい彼女』*1と大きく異なるのは、主人公が若返りしないところだ。40女の風貌と精神状態のまま、16歳当時の年代に戻る。既に亡くなっている両親との感動の再会や、リアルタイムでは険悪な夫とのドキドキの出会いを再現することとなり、過去が今の自分を作ってることを改めて実感する。
夫とは喧嘩ばかり、仕事もイマイチ、日々ウイスキーをラッパ飲みするようなやさぐれ女が主人公なのだけど、過去を生きるようになってからはぐんぐんキレイになるから驚きだ。心許しあえる友達、授業ボイコットや弾けまくりのパーティ、将来夫となる男の子との恋、優しい両親…リア充極まりないからだろう。未来を知っているので一生懸命嫌なことを阻止しようとするが、変えることはできない。母は亡くなるし、夫はどんなに拒否しても拒否しきれない。「あなたのいない人生を歩きたい」とまで思っていたのに、どんなに彼が自分を愛してくれていたか(その当時の本気度)、自分もどんなに彼が好きだったかを、まざまざと思い出す。家庭料理の味とか、両親から誕生日プレゼントにもらった時計なども、多分16歳の頃はそれほど大事ではなかったようなものが、40歳の今ではかけがえのないものに…。私の両親はまだ健在なので、親を大事にしたくなって泣きそうになった。また、猫好きにはたまらない映画でもある。

*1:2014年の韓国映画