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Cinemarble

ミニシアター系映画の感想

レナードの朝

アメリカ映画

1990|監督:ペニー・マーシャル


意識がないように見える脳炎の患者を、偏見ない眼差しで見つめる医師。

序盤の雰囲気では医療にあまり関心を持っているようには見えなかった医師が、患者の意外な反応(動き)に興味を持つようになり、仕事への意識が急激に変化する。医療業界のことはよくわからないのだが、こういう場所で異端児のような立場の人って結構孤立するだろうなぁ、と思う。だが、彼はそんなことは気にせず、ひたすら患者たちの人生を取り戻すことに精一杯努力する。上手く行きかけて喜ぶ顔も見られたのだが、問題も起こり始め、次第に難しい状況に…。ほんのひと時でも患者に人生が戻ったことは素晴らしいことだと私は思うし、人は生きている限り思いや願いがある。思うようにいかないことは苦しく、悲しいことだけど、それは奮闘する医師も同じこと。患者第一すぎて、その他の生身の人間との関わりが薄かった彼が、ラストで看護婦をコーヒーに誘ったところがいい。上手くいっても行かなくても、それでも人は生きていく。明るさやぬくもりは大切なことだと、彼も患者から学んだのかもしれない。

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