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愛が勝つ

2014|監督;ミン・ビョンフン


誠実さや努力を家族に認めてもらえない悲しみと苦しみ。

自分の心の傷に向き合うような作品だった。私は子どもの頃、絵画や作文などで賞状をもらえることが時々あったけれど、あまり母に褒めてもらえたことがなかった。「入選」すると何故特選じゃないのと言われ、佳作や特別賞だとほとんど入賞していないのと同じ扱いだった。大人になってからそのことで母にぶつかってみたことがあるが、何と母は覚えていなかった。多分この映画の母親も自分が言っていることをあまり深く考えていなかったのでは?と思ったりした。だが、子どもは彼女が思うよりずっと母親が好きで褒められたいと思っている。そのことが切なくてたまらなかった。死んだら何もならないのに。
母は私を産んで初めて「お母さん」になり、わからないことや難しいことがいっぱいあったと思う。だから私は母を責めようとは思わない。そんな風に思えるのは、他の面での愛情を思い出すことができるからだ。私は優秀な大人にはなれなかったけれど、生きているとわかるようになることもある、と改めて思う。
(コリアンシネマウィーク 2015)

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