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眺める、そぞろ歩く、彷徨う

4つの短編セレクション(連続上映 60分)

『ブラジリア/チャンディーガル』 2008|監督:ルイージ・ベルトラム|フランス
『セントラル』 2001|監督:ドミニク・ゴンザレス=フォステール
『リヨ』 1999|監督:ドミニク・ゴンザレス=フォステール
『神託』 2007|監督:セバスティアン・ディアズ・モラレス|アルゼンチン


短編映画は短いので、制作側のねらいが様々である。近年、現代アート系で「映像」が用いられることが増えているが、美術館で見る映像を私は映画とは思わない。ストーリーがあってこそ映画だと思う。今月はショートフィルムフェスティバルに行き様々な短編映画に触れ、やっぱりストーリーで伝えたいことを伝えているものを映画と呼びたい、と思うようになった。(これは個人的な考えであって、正しいこととは限らない。)ただ、アート系の映像には発想の面白さがある。企画がダメだと目も当てられないものもあるが、中には唸るような作品もある。
『眺める、そぞろ歩く、彷徨う』は明らかにアート系映像で、映画って言っていいかどうか迷うけれど、魅力的なことは確かな作品群だった。まず映像が美しい。4つの作品のそれぞれが、バカンスでの開放感みたいな感じではなく、孤独で不安に向かっている何かを感じさせる。作品に添えられている台詞や会話もコトバのアート。「自分の領域で人は踊る」が 最も気に入った。