優しい嘘

2014|監督:イ・ハン


女子中学生の謎の死…彼女は何故、自らの命を絶ったのか。

亡くなった人はその瞬間に時間が止まるが、生きている人はその後も時間が続いている。健康だった14歳の女の子が死んでしまったことに驚きつつも、あまりにもいつもと同じように時間が過ぎれば、周囲の人間は何事もなかったかのように、いつもと同じことを繰り返そうとするものである。だが、身近な人の死は、すぐには受け止められない。じわじわくる。後からくるものの方が重いし、つらい。また、他の人には なかなかわかってもらえない苦しみでもある。ありそうだけど、なかなかなかった題材の映画である。
大切なのは、忘れたふりをして「いつもと同じ」を繰り返さないことだと思う。気づかないふりをして自分のせいじゃない、と感情を終了させないことじゃないかと思う。しっかりと向き合えば自分を責めることにもなるし、辛くてたまらいけれど、自分の心の傷に気づかないと結局は前に進めない。この映画が胸にしみたのは、心の傷にそれぞれがしっかり向かい合おうとする姿が見られたからだ。いい映画だった。

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