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禁忌

2014|監督:和島 香太郎


父の監禁していた少年の面倒を見るうちに、自分にも父と同じ傾向があることを知る女教師。

常に冷静沈着で頭のキレる数学教師にはあまり感情がないように見えるのだが、最後に少年を病院に連れて行くところをどう解釈すべきかちょっと迷う。その少し前のシーンがちょっとキム・ギドクっぽいので、おお!と思ったのだけど、ギドクだったら多分この少年は死なないはずなのだ。少年が死なずに彼女やその父のことを周囲に話すことになれば、ふたりは社会的地位を失うので…あれは自虐的行為だったのだろうか。普通なら情がうつってしまった少年を死なせたくなくて…という感情になるかと思うけれど、この女は少年の傷をエグっちゃってるからねぇ。死なないで、と思うような優しさはないように思うのだが…。
2時間で登場人物たちの人格や背景、人間関係等も伝えながらもストーリーを進めていくことの難しさを改めて考えさせられる。外国の作品だと理解できないことがあることを前提にして観るが、日本映画だとつい、ストーリー展開やキャスティングについてブーブー言ってしまうことが多い。本作でも思うところはあるが「作り手が作りたい作品に仕上がっている感」は、いいね!と思った。

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