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Cinemarble

ミニシアター系映画の感想

罪の手ざわり

中国映画

2013|監督:ジャ・ジャンクー


気に入らないヤツを倒していく4つのオムニバス。

暴力や犯罪には理由がある。だけど、人間社会には法というものがある。人を殺めれば罪となる。警察に捕まるのは嫌だし、自分も死刑にはなりたくないから「罪」には誰しもが後ろ向きになる。だが、後ろを向いていたはずの人が、何かの拍子にクルッと向きを変えたらこうなるのかもしれない。目に見える犯罪だけが罪になるのはいかがなものだろう。もしかしたら目に見えない罪の方が、この世には多いのかもしれないし罪深い気がする。さり気なく映っているシスターとか、物言わぬ動物・爬虫類たちが物語の意味合いを深めている。
本作中の、気に入らないヤツには自分が含まれる場合もあり、救いのない実態に心が震える。格差がどうのと吠えたところで、しれっと明日は来るし、この世は普通に続くのだ。

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